大会長挨拶

第4回日本ダウン症学会学術集会
実行委員長 橋本 創一

 第4回日本ダウン症学会の学術集会を開催させて頂きます東京学芸大学の橋本創一です。今大会のテーマは『With & Post コロナ時代のダウン症者支援を考える』と致しました。

 今年度も新型コロナウイルス感染症による影響から、オンライン開催(主にオンデマンド方式)の大会となりました。様々なご苦労をされている会員の皆さまや関係する方々にお見舞い申し上げます。一日も早く平穏な日々を迎えられることを祈っております。

 今回のパンデミックはまだ終息していません。終息という言葉より、おそらくこうしたコロナ禍の状況は種々に様相を変えて、いずれかの問題が継続して発生したり、その対応などを繰り返しせざるを得ないことが続いていくようにも言われております。社会における安心・安全な生活を基本に、ダウン症のある人とその家族・支援者も含めた関係者すべてが健康で充実した生活を送れるように、私たちはでき得る力を結集して、暗い時勢に負けずに自立と支援を追求・継続していかなければなりません。そのためには、引き続き「学ぶ」「実践する」「研究する」という姿勢でありたいと思っております。

 本集会プログラムは、【録画配信】として、3つの講演が基調講演:森内浩幸先生(長崎大学)「with & post コロナ時代のダウン症者の医療」、大会長講演:橋本創一(東京学芸大学)「ダウン症のある人の発達・教育研究の概観」、教育講演:加藤宏昭先生(文部科学省)「ダウン症のある児童生徒の特別支援教育」であり、3つのシンポジウムが①Withコロナ時代のICT活用、②Withコロナ時代の口腔ケアと歯科治療、③Withコロナ時代の福祉支援、加えて、実践発表(6つの口頭発表)の計7つの分科会を予定しています(オンデマンド方式ですので1週間程は視聴が可能です)。

 そして、【11/19(土)ライブ配信】として、ZOOMミーティングを利用してのポスター発表、懇親会を開催致します。ここでは、発表者と参加者らが相互に活発な討論や情報交換などができますと幸いです。是非とも、名刺交換ならぬ、盛んな“アドレス交換”をお願い申し上げます。

 プログラムすべてが、実践と研究が交差する、とても充実した内容であると自負しております。是非とも、多くの会員の皆様のご参加をお待ちしております。